月別アーカイブ: 2004年11月

不戦の誓い?

 日中首脳会談で靖国参拝問題を批判された小泉首相が、心ならずも戦場に行って亡くなった方に哀悼の誠をささげるためだ。不戦を誓うために参拝していると答えたそうです。
 彼は昨年、アメリカの侵略戦争に全面賛成しました。そして現在、自衛隊を派兵してイラク人を殺すために米軍の兵士や物資を輸送させています。そして近い未来での憲法9条の「改正」を目指しているわけです。このような人物が「不戦を誓うために」などと言っても、「首相が黒と言えば白いものも黒になる」などという思考回路の人でもなければ、納得はできないでしょう。

 ちなみに、現在派兵されている自衛隊員も、ある意味「心ならずも戦場へ行かされて」います。そのような現状で、上記のような主張をしているわけです。そう考えると、あの発言は彼らに対する「年に一回は哀悼の意は捧げてやるから、安心して死んでくれ」という意思の現れでもあるのでしょうね。

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何の「作戦」がどのように「成功」?

 ファルージャの虐殺は、アメリカ軍によると制圧作戦が完了したとのことです(「武装勢力」側の発表は異なるようですが)。そして現時点での死者は「武装勢力」だけで1,200人とのことでした。
 虐殺が始まる前、アメリカ軍は目的として「ザルカウィ容疑者の拘束」「『テロリスト』の一掃」「1月に予定されている選挙実施のため」などを挙げていました。しかし、虐殺前はファルージャにいると言われていたザルカウィ容疑者は気配すらつかめませんでした。武装勢力は各地で蜂起しているようです。また、この虐殺を原因とした選挙ボイコットの動きも出ているようです。
 この状況を見ると、確かにファルージャ制圧はできたものの、主要目的はほとんど達成できず、作戦は大失敗だったと考えるのが妥当なように思えます。しかし、アメリカ軍からもイラク暫定政府からも、そのような反省の談話と思しきものは見当たりません。むしろ、成功を喜ぶようなものばかりです。

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小泉首相の虐殺支持

 小泉首相がアメリカ軍のファルージャ虐殺第2弾に早速支持を表明しました。これに対して人命がかかるという認識もない。対米追従の姿がむき出しになったという声が野党などからあがっています。
 もちろん私も小泉首相が虐殺を支持した事は、一人の日本人として非常に恥ずかしく思います。そしてまたこの人物に対する負の評価も一層強まりました。
 しかし、本当に彼は、人命がかかるという認識もなく、何も考えずにブッシュ大統領の言う事に従っているのでしょうか。

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