2013年を振り返って

 当ブログは、開設当初から、日本の政治・経済・報道の問題点について書いてきました。
 いずれも年々悪化する一方でしたが、今年はその問題点が最悪な形で結実した年になってしまいました。
 参院選の際にマスコミは口を揃えて「ねじれ解消」と書き立てました。その結果、自民党が多数の議席を得ました。そして、これまたマスコミが煽った「決められる政治」を実行したわけです。
 そこで「決められた」事の代表は、その内容・採決される過程とも、民主政治と相容れない、特定秘密保護法でした。
 他にも、日本国憲法の三大理念である、国民主権・平和主義・基本的人権の尊重を否定するような事ばかりが「決められ」ています。

 さらに、特に今年になって顕著になったのは、異常なまでの排外主義でした。
 しばらく前まで、一部のネットユーザーが語っていた、中国や韓国への「ヘイトスピーチ」が、右派週刊誌や夕刊紙の一面や広告に堂々と掲載されるようになりました。
 そして、大手全国紙の取締役や政治部幹部社員は、一度ならず、安倍首相たちと、高級ホテルや料亭で、「会食」を重ねています。
 その効果もあり、もはや一部の富裕層のみに「効果」があり、それ以外の九割以上の国民には、収入源と物価高の二重苦しかもたらさない事が明白になった「アベノミクス」を相も変わらず持て囃しています。

 このような政権とマスコミが競うように劣化しあった様が顕著だった一年間でした。
 このまま続けば、政治・経済・報道とも、「70年前の再来」となりかねません。
 再び、当時のような、ごく一部の人々の欲望を実現させるために、国民の99%以上の生命と生活が危機にさらされる世の中になっていいわけがありません。

 確かに、ろくでもない事が進んだ一年ではありました。
 しかしながら、諦めるわけにはいきません。
 新たな年が、この流れを止め、普通に生きている人達が、現在も将来も安心して楽しく過ごせる世の中になる「転換点」となる事を願っています。同時に、それを実現させるために、自分なりに色々とやっていきたいと考えています。