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    <title>これでいいのか？</title>
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    <updated>2012-02-02T17:33:53Z</updated>
    <subtitle>政治・経済およびそれに関わる報道などについて書いています。</subtitle>
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    <title>大阪ペットボトル水に見る「正確かつ公正な報道」</title>
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    <published>2012-02-02T17:30:41Z</published>
    <updated>2012-02-02T17:33:53Z</updated>
    
    <summary> 　大阪市が水道水を「ほんまや」というブランドでペットボトルに詰めて販売していた...</summary>
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        <name>OONO</name>
        
    </author>
            <category term="報道" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://korede.iinoka.net/">
        <![CDATA[<p>
　大阪市が水道水を「ほんまや」というブランドでペットボトルに詰めて販売していたそうです。それを、橋下市長が廃止をする、と発言しました。<br />
　Googleニュースで検索すると、その発言を、<a href="http://news.google.co.jp/news/more?hl=ja&gl=jp&q=%E3%81%BB%E3%82%93%E3%81%BE%E3%82%84&gs_upl=428949l432253l0l432354l0l0l0l0l0l0l0l0ll0l0&um=1&ie=UTF-8&ncl=dzVW69EZgnZqsWMmzPHTrgO4aEF0M&ei=kkopT-ayGvHSmAXIm-DMAw&sa=X&oi=news_result&ct=more-results&resnum=3&ved=0CDkQqgIwAg" target="_blank">朝毎読の大新聞および産経新聞・テレビ朝日・日刊スポーツがサイトに掲載しています</a>。<br />
　そして、その際に橋下市長が言った<cite>「税金でそんな商売をやる必要は全くない。民業圧迫だ」・ほんまやのＰＲには平松邦夫前市長の「政治的な意図が強い事業だった」とも言及</cite>、と特に論評・検証をせずに、発言をそのまま掲載しています。<br />
　新聞・テレビが報じることが正しいと思っている人がこれを読めば、「前市長が個人宣伝のために行なっていた、税金を無駄にする事業を英断で終了させた」と思い、現市長の「改革」を高く評価したことでしょう。
</p>
<p>
　しかし、それから数日後、橋下市長は記者会見で、<a href="http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20120201-897902.html" target="_blank">「事実誤認があった」と釈明した。</a>という報道がありました。<br />
　それによると、「ほんまや」には税金は使われておらず、事業が始まったのも前市長が就任するより前だった、という事が判明した、とのことでした。<br />
　ところが、これを書いている時点で、それをサイトに載せているのは日刊スポーツのみです。<br />
　という事は、朝毎読など一般紙の読者や、テレビ朝日でそのニュースを見た人は、その「ほんまや」は前市長のＰＲのために税金を無駄にして行った、という誤った情報を現時点でも信じ続けている可能性が高いわけです。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>
　あれだけマスコミが持ち上げ続けている政治家が、事実と異なる情報を根拠に判断をくだして発表し、それを記事にしたわけです。ならば、その誤りが明らかになった以上、その情報を伝えるのは当然の義務ではないでしょうか。言い換えれば、それを行わない新聞社・ＴＶ局は、読者・視聴者に誤った情報を持ち続けさせようとしている、としか言いようがありません。<br />
　加えて言うと、これにより、最初の記者会見の時に、各社がその真偽について「裏を取る」事を一切していなかった事も明らかになっています。つまり、記者たちは、それが事実であるかどうかを調べもせずに虚偽発表を記事にして多くの人に読ませたわけです。
</p>
<p>
　日本新聞協会に掲載されている<a href="http://www.pressnet.or.jp/outline/ethics/index.html" target="_blank">新聞倫理綱領</a>には<cite>新聞は歴史の記録者であり、記者の任務は真実の追究である。報道は正確かつ公正でなければならず、記者個人の立場や信条に左右されてはならない。論評は世におもねらず、所信を貫くべきである。</cite>と書いてあります。一連の「報道」および「誤りであったという会見を報道しなかったこと」は、この「綱領」に完全に違反しています。<br />
　まさか、「この報道を左右したのは、記者個人の立場や信条でなく、新聞社の立場や信条だからかまわない」という解釈なのでしょうか。</p>
<p>
　今回の件により、大手新聞は、間違った発言を調べもせずに大きく報道し、さらに間違いが判明してもその訂正報道をしない、という、他人に情報を伝える際の基本すら守れていない、という事が改めて明らかになりました。<br />
　同時に、ご大層な「新聞倫理綱領」などは、中身のない掛け声でしかなく、各新聞社およびその報道内容に「倫理」などというものは欠片もない、という事も改めてよく分かりました。
</p>
]]>
    </content>
</entry>
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    <title>NHKニュースの経済感覚</title>
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    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://korede.iinoka.net/cgi/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=1/entry_id=180" title="NHKニュースの経済感覚" />
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    <published>2012-01-25T16:16:59Z</published>
    <updated>2012-01-25T16:21:38Z</updated>
    
    <summary> 　NHK NEWS WEBというサイトにどうなる・貿易立国・日本という記事が載...</summary>
    <author>
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    </author>
            <category term="報道" />
            <category term="経済" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://korede.iinoka.net/">
        <![CDATA[<p>
　<a href="http://www3.nhk.or.jp/news/index.html" target="_blank">NHK NEWS WEB</a>というサイトに<a href="http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/0125.html" target="_blank">どうなる・貿易立国・日本</a>という記事が載っていました。サイトの説明を見ると、NHKのニュース番組で流されたものをWEBページにまとめたもののようです。<br />
　読んでみたのですが、冒頭からいきなり度肝を抜かれました。なんと、<cite>日本が３１年ぶりの貿易赤字となりました。 戦後、経済成長を続けてきた「貿易立国・日本」は、これからどうなるのか。</cite>という言葉で始まっているのです。<br />
　確かに、戦後に日本が経済成長を続けていた時期はありました。しかし、そのようなものは20年以上前に終わっています。その後、バブル崩壊から「失われた20年」を経て現在に至っているわけです。</p>
<p>
　さらに、追い打ちをかけるように、<cite>日本の貿易黒字は高度経済成長などと重なります。黒字が始まった１９８１年（昭和５６年）輸出の主役は自動車や電機製品などの組み立て産業でした。</cite>などとなんか2010年まで高度経済成長が続いていたかのように報じています。<br />
　一方で、その数行後には、<cite>バブル崩壊による国内景気の低迷、アジア通貨危機、ＩＴバブルの崩壊、資源価格の高騰、中国など新興国の台頭、そして、リーマンショックによる世界的な景気悪化など何度も危機が襲いましたが、貿易黒字を続けてきました。</cite>と書かれています。<br />
　ここで挙げたマイナス要因は、「高度経済成長など」とは似ても似つかないものです。つまり、ちょっと前で述べた「日本の貿易黒字は高度経済成長などと重なります。」と整合性がまったく取れていません。
</p>
]]>
        <![CDATA[<p>
　この時点で既に論理的にも破綻し、かつ経済の実情とかけ離れていると言えるでしょう。しかし、この「ニュース」の現実離れぶりは、この後、さらに加速していきます。<br />
　まず、貿易赤字に転落した原因として、東日本大震災を挙げています。この部分については、その中にさりげなく、「原発停止による燃料輸入」などを挙げて、原発再稼働宣伝を暗に行なっている部分に問題はありますが、まあ一理あると思います。<br />
　しかし、続いて挙げたのは、財界お得意の「6重苦」でした。この論法がいかに身勝手なものかは、<a href="http://korede.iinoka.net/archives/2011/08/6.html">既に書いている</a>のでここでは省略します。<br />
　さらにそれを補完するためか、これを報じている記者氏は自らの経験を元に<cite>私は去年の夏まで電機業界など製造業の取材を担当していました。１ドル＝８５円を突破したときから「雇用を守りたいのは山々だが、これ以上、円高が進めば、日本でのものづくりはもはやできない」という声を経営者からよく耳にしました。</cite>などと述べています。<br />
　1ドルが85円になったのは2009年です。ではそれまで製造業は「雇用を守」っていたのでしょうか。もちろん、そのような事は全然ありません。正社員をリストラし、有期雇用・非正規雇用・派遣・偽装請負などの雇用形態を多用し、ちょっとでも収益が減れば、容赦なく労働者を切り捨てる、というのが、今世紀に入ってからの製造業を初めとする大企業の常套手段です。<br />
　これだけでも、このニュースを作った人は現実を見る能力がなく、かつて取材した経営者の主張を、無批判・無考察でそのまま流しているだけ、ということがよく解ります。</p>
<p>
　そのようなニュースですので、当然、最後に提示される「解決案」も同レベルです。<br />
　まず書いているのが、<cite>去年の夏まで製造業の取材を担当していた私は、各地の「ものづくり」の現場を見てきました。 そこには、日本人ならではの「繊細さ」、「緻密さ」を生かした技術や製品があり、製造ノウハウが詰まっていました。（中略）「勤勉さ」や「我慢強さ」など、他の国が真似しようとしても真似のできない強みを日本人は持っています。</cite>などというものです。<br />
　二度にわたって「製造業の取材経験」をひけらかしているわけですが、それがどう飛躍すれば「他の国が真似しようとしても真似のできない強みを日本人は持ってい」る事になるのでしょうか。<br />
　もしそのような事を主張するならば、実際に海外で綿密な取材を行い、「他の国が真似しようとしても真似のできない」理由を明確に示す必要があります。<br />
　まさかとは思いますが、「日本人はその社畜根性とも言える『勤勉さ・我慢強さ』ゆえに、何百人も過労死している。このような事が起きるのは日本しかないことからも、他の国は真似できないことが分かる」とでも主張したいのでしょうか。<br />
　そして、その空論を元に、<cite>企業がその強みを活かし</cite>・<cite>政府は企業の投資を促し</cite>と、「政府が企業をもっと応援すれば良くなる」という、日経新聞や読売新聞に何十回も載っているような、財界の主張そのままの、使い古された「解決策」で結ばれていました。
</p>
<p>
　NHKのニュースといえば、少なからぬ人が「信頼に足る情報」として見ていると思われます。その枠において、このような経済的な考察力も分析力もない記者が作った、財界の主張をそのまま垂れ流すだけの「ニュース」が流れたわけです。<br />
　そう考えると、日本経済が良くなる（≠大企業の利益増大）ためにはまず、「NHKのニュースが言っている事に信じる価値はない」という事実を、多くの人が知る事から始まるのでは、と強く思いました。それが、この「ニュース」を読んだ唯一の「収穫」でした。
</p>]]>
    </content>
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    <title>「経済は一流」という遺物</title>
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    <published>2012-01-11T15:24:55Z</published>
    <updated>2012-01-11T15:26:15Z</updated>
    
    <summary> 　1980年代の新聞でよく見かけた標語に「日本は経済は一流、政治は三流」という...</summary>
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            <category term="報道" />
            <category term="政治" />
            <category term="経済" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://korede.iinoka.net/">
        <![CDATA[<p>
　1980年代の新聞でよく見かけた標語に「日本は経済は一流、政治は三流」というものがありました。「経済大国になった事から分かるように、日本はの経済は一流だが、不祥事を起こす事からも分かるように政治家は三流だ」という主張です。<br />
　実際にGNP（当時）などで示される指標は好調でした。一方の政治のほうは汚職事件などがよく報じられていました。特に、その代表格で刑事事件で有罪判決が下された故・田中角栄氏が相変わらず政権政党である自民党を牛耳っている、というような状況でした。<br />
　それゆえに、この標語は当時の多くの人に信じられていたようです。
</p>
<p>
　この思想が拡大され、「政治家・官僚の主張・施策には間違いもあるが、日本経済を一流にした財界の行動・主張は正しい」という事が常識であるかのように報じられました。<br />
　そのため、最も収益力があったトヨタが採用したシステムは、完璧に正しいものであるかのように伝えられました。また、メザシが好物だった経団連会長は、庶民の救世主であるかのようにもてはやされました。<br />
　そして、「政治や国営および公営事業は間違いだ。民間企業のやり方を導入すべきだ」「財界の主張に従えば間違いない」というような「世論」が形成されました。これらの根底には「政治は三流だが経済は一流」という理念があったと思われます。
</p>]]>
        <![CDATA[<p>
　日本が「世界に誇る経済大国」だった1980年代までなら、この標語にも有効性があったのかもしれません。<br />
　ところが、その後、日本経済はバブル崩壊とともに「失われた20年」に突入しました。その厳しい時期において、「経済は一流」と喧伝された財界は、何一つ「一流」な所を見せることができませんでした。<br />
　そして、彼らの行った方策は、「働く人たちに損をさせて、自分たちだけは利益を維持する」というものでした。<br />
　その方針のもと、法人税・富裕層の所得税減税・証券優遇税制などが実施されました。さらに、リストラ・賃下げ・雇用の不安定化が横行しました。その結果、日本は「先進国」では、給与所得者の収入が年々減り続ける国になってしまいました。（<a href="http://f.hatena.ne.jp/asaka-kazunobu/20120110212119" target="_blank">参考資料</a>)</p>
<p>
　このような状態ではもはや、「経済は一流」などと言えるわけがありません。もはや過去の遺物だとしか言いようがないでしょう。ところが、なぜか「政治は三流、経済は一流」という理念および、それを前提とした報道は、いまでも普通に報じられています。<br />
　たとえば、<a href="http://korede.iinoka.net/archives/2011/10/post_86.html">以前にも書きました</a>が、政治家の言動に対しては時には感情的な言葉を使ってまで批判するのに、財界有力者の発言はどんな破綻した内容でも無批判に載せます。<br />
　また、「経済は一流」を前提にした、「民営化すれば何でも良くなる」「『民』は『官』より優れている」という報道が流され続けています。<br />
　実際には、あれだけ大騒ぎした郵政民営化がもたらしたのは、過疎地の郵便局の閉鎖・遅配の増加・投信販売購入者の損失、などというものでしかありませんでした。<br />
　また、国鉄は「分割・民営化」によって安全を軽視するようになり、福知山線事故などで多くの人が亡くなっています。<br />
　さらに、大王製紙やオリンパスのような経営者の異常行動や、大手企業の偽装請負・労働者酷使による過労死など、「民間企業」の様々な問題点が明るみになっています。<br />
　最近では大阪市で、「成果主義の手法を用いて学校教育をやる」などという方針が発表されました。「民」の方策の誤りの中でも、成果主義は特に有名で、富士通を筆頭に多数の失敗例が存在していいます。しかし、そのような事実を加味した報道は行われません。<br />
　このように、現実を見ずに、「経済は一流（＝私企業のやることは正しい）」というとっくの昔に通用しなくなった標語を前提に論が組み立てられているのです。<br />
　商業マスコミの使う宣伝文句によく「新聞を読めば世の中がわかるようになる」というのがあります。しかしながら、このように「30年前の遺物」に拘泥した報道を見ていると、むしろ「新聞を読むと現実の世の中が理解できなくなる」というほうが正しいのでは、と思えてしまいます。
</p>
]]>
    </content>
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    <title>権力者の死と軍部暴発の因果関係</title>
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    <published>2011-12-31T14:29:49Z</published>
    <updated>2011-12-31T14:30:31Z</updated>
    
    <summary> 　半月ほど前に、北朝鮮の最高指導者であるキム=ジョンイル氏が亡くなりました。そ...</summary>
    <author>
        <name>OONO</name>
        
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            <category term="報道" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://korede.iinoka.net/">
        <![CDATA[<p>
　半月ほど前に、北朝鮮の最高指導者であるキム=ジョンイル氏が亡くなりました。それ以降、新聞や週刊誌は「北朝鮮軍が軍事行動を起こす可能性」などという記事を何度も流しています。<br />
　私の知る限り、歴史上、圧倒的な力を持つ権力者が病死し、直後にその国の軍隊が他国を攻めた、という事例は聞いたことがありません。普通に考えても、リーダーがいなくなれば、まずは国内体制を再構築しようとするのが普通です。<br />
　もし、「軍部が暴発」する可能性があるとしたら、これまで過激な思想を持つ軍を、キム=ジョンイル氏が抑えており、死によってそのタガが外れた、というくらいしかありません。<br />
　しかしながら、もしそうだとしたら、これまで散々「報道」されてきた、「ジョンイル氏は異常な独裁者であり、いつ日本に攻めてくるかわからない」という論調と矛盾してしまいます。<br />
　つまり、この「軍部暴発報道」は、どう考えても破綻しているわけです。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>
　実際、さんざん煽った、「北朝鮮軍の暴走」などは、当然ながら一切発生しませんでした。しかしながら、「ジョンイル氏直後に、無責任かつ事実と異なる憶測記事を流し、いたずらに読者の不安を煽って申し訳ない」などと謝罪記事を載せた新聞・週刊誌はありません。<br />
　このように、商業マスコミは「記事の正しさ」について、何ら責任感を持っていません。その事を象徴するような一件でした。
</p>
<p>
　今年は、原発事故関連において、商業マスコミの報道の不正確さおよび、その誤りが明らかになってからの無責任な態度が、従来以上に目立ちました。<br />
　さらに、政府高官が原発に否定的な事を言うと感情的な言葉で否定し、その一方で大阪市長については、府知事時代の失政を無視して礼賛記事を垂れ流す、などという異常さもありました。<br />
　この「何の根拠も論理的な理由もなく北朝鮮軍暴発を煽り、それが間違っていても何ら責任を取らない」というのは、この一年流され続けた「不正確・無責任報道」の総仕上げみたいなものだな、と思いました。
</p>
]]>
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    <title>事実を無視した「選挙応援記事」</title>
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    <published>2011-11-25T16:04:00Z</published>
    <updated>2011-11-25T16:08:05Z</updated>
    
    <summary> 　半月ほど前に出た読売新聞の記事に、大阪市長選の「争点」として「市営地下鉄民営...</summary>
    <author>
        <name>OONO</name>
        
    </author>
            <category term="報道" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://korede.iinoka.net/">
        <![CDATA[<p>
　半月ほど前に出た読売新聞の記事に、大阪市長選の「争点」として<a href="http://www.yomiuri.co.jp/osaka/feature/kansai1320596829627_02/news/20111107-OYT8T00080.htm?from=yoltop" target="_blank">「市営地下鉄民営化」</a>が取り上げられていました。<br />
　そこでは、「公営だから無駄な例」を挙げていました。その槍玉になったのは乗り入れ先の私鉄はワンマン運転をしているが、大阪市営地下鉄では車掌が乗務している、という例でした。<br />
　記事の冒頭では、車掌が乗務する理由として<cite>近鉄線は乗客の転落防止用センサーが各駅に設置されているため、電車は車掌なしのワンマン運転だ。一方、地下鉄はセンサーがなく、乗降客も多いため運転士、車掌の２人乗務となる。</cite>と書いています。<br />
　つまり、同じ電車を使ってはいるが、ホームの設備が異なるうえに乗降客が多いから市営地下鉄ではワンマン運転ができないというわけです。設備もなく、客が多ければ車掌が乗務する、などというのは当然の事です。<br />
　ところが、数行たつと、<cite>経営改善が進んだとはいえ、市営地下鉄の営業キロ当たりの人員約４４人は、関西大手私鉄５社の平均の２倍以上だ。中央線の例にあるように、官特有の過剰な人員はまだ残る。</cite>などと、いきなり中央線の車掌さんは、公営の弊害ゆえに存在する「余剰人員」になってしまいました。<br />
　ちなみに、近鉄にも車掌がいる路線など山ほどあります。一方、読売新聞の本社のすぐ下を走っている都営地下鉄三田線はワンマン化されています。つまり、鉄道のワンマン運転と公営・私営は何ら関係がありません。にも関わらず、車掌さんが「官特有の過剰な人員」と結論づけているのです。<br />
</p>
]]>
        <![CDATA[<p>
　さらに、<cite>民営化すれば、人員削減など経営の合理化が加速し、路線建設に「政治判断」が入り込む余地がなくなる。その結果、「運賃の値下げが進む」と、橋下氏は主張する。</cite>などという候補者の発言を、無批判に掲載しています。<br />
　しかしながら、公営鉄道が民営化されたら値下げされた、などという事例はありません。ちなみに、その逆の例はいくらでもあります。なんでも、今回の選挙で「東京メトロは民営化されたら値下げした」などと言っている人がいるそうですが、もちろんこれは根も葉もないつくり話です。<br />
　ついでに言えば、国鉄は「民営化」されましたが、その後も、「政治判断」が入り込んでの新幹線建設は行われ続けています。つまり、ここで掲載された氏の発言は、一つ残らず事実と反しているわけです。しかし、この記事ではそれに対する指摘は一切ありません。<br />
　ついでに言うと、大阪市のすぐ近くの福知山線で「民営化」が契機となっての競争重視と労働強化方針によって、6年前に大惨事がおきました。しかしながら、この記事はそのような「民営化による問題点」についても一切書かれていません。
</p>
<p>
　その後も、両論併記の体裁をとりながら、市営地下鉄民営化およびそれを主張する橋下氏の視点ばかりで記事は進んでいきます。これでは、事実を報じる「記事」ではなく、単なる特定候補の「選挙公報」であると言うよりありません。<br />
　橋下氏が当選して大阪市営地下鉄が私企業になると、スポンサー筋などの関係で読売新聞の利益になるのでしょう。それゆえ、このような論理性もなければ事実検証も一切行なっていない「選挙応援文」を「記事」と称して掲載したのかと思われます。<br />
　改めて、日本の商業マスコミの本質は、大本営発表を垂れ流した1940年代後半から何一つ変わっていないのだ、と痛感させられた、「記事」でした。
</p>
]]>
    </content>
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    <title>派遣法改正を骨抜きにした勢力</title>
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    <published>2011-11-16T15:59:00Z</published>
    <updated>2011-11-16T16:00:32Z</updated>
    
    <summary> 　派遣労働者法の改正案として、製造業派遣と登録型派遣を禁止する条項が盛り込まれ...</summary>
    <author>
        <name>OONO</name>
        
    </author>
            <category term="政治" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://korede.iinoka.net/">
        <![CDATA[<p>
　派遣労働者法の改正案として、製造業派遣と登録型派遣を禁止する条項が盛り込まれる事になっていました。それを削除する事を、民主・自民・公明が合意した、というニュースを見ました。<br />
　削除された経緯として読売新聞は<a href="http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111115-OYT1T00381.htm" target="_blank">経済界に「急な仕事の発注に対応できない中小企業が影響を受ける」などと反対意見が強い。自公両党も経済界の懸念を踏まえて政府案を批判。</a>という記事を書いています。<br />
　この文章を読むと、なんか中小企業に配慮したかのように思われます。しかし、もし「中小企業のため」というのならば、「製造業派遣・登録派遣は禁止。ただし、資本金3億円以下並びに従業員300人以下で連結対象でない企業には当分の間猶予」などという例外規定を設け、大企業のみ禁止にすればいいだけの話です。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>
　また、「経済界」がそのように中小企業を心配するならば、なぜ大企業は、ちょっとでも売上が下がると、すぐに下請け叩きや切り捨てを行うのでしょうか。そちらのほうがよほど「中小企業が影響を受ける」と思うのですが・・・。<br />
　つまるところ、実際は自分たち大企業が、今まで通り派遣社員を自由に切り捨てて、利益を増やしたいだけの話なわけです。そして、その主張の建前として「中小企業のため」などという心にもない言葉を使うわけです。「日本経済のため」などといいながら、自分たちだけが儲かるような主張しかしない、財界らしさがよく出ています。<br />
　そして、その主張を受けて法案を骨抜きにしようとする政治業者および、「中小企業のため」などという空虚な建前を無批判に掲載する新聞の姿を見れば、彼等が財界と一心同体である事がよく分かります。</p>
<p>
　この国で権力を持っている集団が、いかに自分達の利益しか考えておらず、そのためには他人の不幸などどうでもいいと思っている事、およびその口実として平然と嘘の理由を主張するかが、改めてよく分かった一件でした。<br />
　同時に、この権力構造が続く限り、一部の豊かな人々がさらに莫大な利益を得るために、さらに多くの働く人が切り捨てられる、という構図が変わる事はない、ということを改めて実感しました。
</p>
]]>
    </content>
</entry>
<entry>
    <title>マスコミの「権力監視」</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://korede.iinoka.net/archives/2011/10/post_86.html" />
    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://korede.iinoka.net/cgi/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=1/entry_id=175" title="マスコミの「権力監視」" />
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    <published>2011-10-18T13:35:14Z</published>
    <updated>2011-10-18T13:36:08Z</updated>
    
    <summary> 　昔から、マスコミの役割として「権力監視」というものが言われています。そして、...</summary>
    <author>
        <name>OONO</name>
        
    </author>
            <category term="報道" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://korede.iinoka.net/">
        <![CDATA[<p>
　昔から、マスコミの役割として「権力監視」というものが言われています。そして、当のマスコミも、自らそれを宣伝しています。<br />
　確かに、一部の政治家・政党・官僚に対しては、日頃から批判記事を書いているように見えます。たとえば、「脱原発依存」を宣言した後の管首相（当時）に対しては、感情的な言葉までまじえて、激しい熱意で批判報道をしていました。同様に、原発事故の被害を受けた地域を「死の町」と言った閣僚も徹底的に叩かれました。<br />
　そのように、一部の政治家については、そのような姿勢を見せることもあります。しかしながら、それ以外の「権力」に対しては、「監視」とは程遠い事しか書いていません。
</p>
<p>
　その象徴は、「財界総理」とも言われる経団連会長およびそれに準じる財界幹部の発言に関する報道です。彼等は厳然たる権力を持ち、それによって日本経済に影響を与えています。<br />
　しかし、マスコミはその発言を無批判に報じるだけです。特に、財界と政界の意見が食い違うような事が生じると、政治家を批判しますが、財界幹部は批判しません。もし、本当にマスコミが「権力監視」をしていると思っている人がその日の新聞を読めば、「財界の言っているほうが正しい」と思ってしまうでしょう。<br />
　もちろん、財界の主張が常に正しいのならば、マスコミが「監視」する必要はありません。しかし、財界の主張に沿って政策が進められた結果、日本の経済はどうなったのでしょうか。<br />
　確かに財界を構成する大企業は利益と内部留保を増やしています。その一方で、働く人が得る給与は減っています。要は「1％が儲けるために99％が損をする」という結果になっているわけです。<br />
　そのような現実がありながら、マスコミは相変わらず、財界幹部の発言を、神の言葉であるかのように、褒めたたえています。<br />
　また、その財界に忠実な政策を行う地方地自治体の知事に対しても同様です。彼らが失政を重ねて税金を無駄にしても、それを批判することはありません。一方で、彼等が派手な発言をすれば、これまた無批判で報じます。
</p>
]]>
        <![CDATA[<p>
　また、権力を濫用している組織として、警察があります。露骨に政治介入を行なっており、他の政党が行う政治活動は黙認しても、反権力・反財界的な政策を掲げる政党の活動については、わざわざ尾行した上で言いがかりのような理由で逮捕する、などという事を平然と行います。<br />
　そして、今年になって盛んになった反原発などのデモにおいては、参加者の逮捕を繰り返しています。逮捕された人は拘留され、家宅捜索までされますが、もちろん犯罪を立件する事などはできません。つまり、典型的な不当逮捕なわけです。<br />
　しかし、このような警察の行為に対しても、マスコミの「権力監視」機能は一切働きません。原発デモの不当逮捕においては、「参加者のうち、機動隊員を殴った12名が逮捕された」などと、不当逮捕をする側の立場で報道しています。<br />
　常識で考えれば、街中をデモしている市民が、闘いのプロである機動隊員を殴れるはずなどありません。にも関わらず、そのような「権力側の発表」をそのまま記事にしているわけです。こんな事で「監視」などできるわけがありません。
</p>
<p>
　というわけで、いくつかの「権力」に対する報道状況を確認するだけで、「マスコミの権力監視」などは存在しない事がよくわかります。<br />
　なお、冒頭で取り上げた管前首相などに対する批判報道ですが、これも本質的には「権力監視」ではありません。「政財官」の三者によって構築されている「権力」の方針である「事故が起ころうと原発推進」に逆らった政治家を叩いているだけの事です。<br />
　つまり、政治的な権力についても、そのような「異端」は叩きますが、根源については「監視」など一切していないのです。<br />
　たとえば、最近になって、日本に米軍基地を設置する際に様々な密約が存在した事が明かされています。しかし、そのような「売国的行為」をマスコミが批判する事はありません。それどころか、相も変わらず「日米同盟は国の基軸」などと言って、米軍の言いなりになるよう主張している有様です。<br />
　結局、マスコミが主張している「権力監視」などというものは、建前でしかないわけです。それを真に受けてしまい、「権力を監視しているマスコミの主張だから、我々一般市民の側に立ったものに違いない」などと思ってしまうと、とんでもない事実誤認をおかしてしまう事になってしまいます。
</p>
<p>
　この「権力監視」以外にも、彼らが主張している建前と現実が大幅に乖離している事はたくさんあります。<br />
　ちょうど今週は「新聞週間」との事です。この機会に、このような商業マスコミの掲げる建前と現実の違いを色々見ていけば、彼らが何のために存在し、誰のために記事を発信しているのかがより一層明らかになるのでは、と思っています。
</p>
]]>
    </content>
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    <title>大企業の「6重苦」</title>
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    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://korede.iinoka.net/cgi/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=1/entry_id=174" title="大企業の「6重苦」" />
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    <published>2011-08-21T15:06:53Z</published>
    <updated>2011-08-21T15:07:27Z</updated>
    
    <summary> 　最近、財界人が日本の「6重苦」なるものを主張し、それをマスコミが報じています...</summary>
    <author>
        <name>OONO</name>
        
    </author>
            <category term="報道" />
            <category term="経済" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://korede.iinoka.net/">
        <![CDATA[<p>
　最近、財界人が日本の「6重苦」なるものを主張し、それをマスコミが報じています。その六つとは「円高、法人税が高い、貿易自由化の遅れ、労働規制、温室効果ガス抑制策、電力不足」で、この状態が続けば、企業は海外に出て行く、と脅しています。<br />
　つまり、これらの制度を財界の都合のいいように変更しろ、と主張し、マスコミもそれを後押ししているわけです。<br />
　では、その「6重苦」の解消とは、具体的にどのような政策によって実現されるのでしょうか。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>
　まず円高ですが、彼らの求めている対策をとるとなると、政府が円を売ってドルを買う為替介入を行わざるをえません。要は、税金からそれだけの円が「対策」のために使われるわけです。<br />
　続いての「法人税が高い」は長年宣伝し続けている事です。既に何度も書いていますが、減免措置や社会保障費用の負担率を考えれば、他国に比べて日本企業の負担が高い、などという事はありません。いずれにせよ、減税すればもちろん、財政に悪影響を及ぼします。<br />
　「貿易自由化の遅れ」は、TPP推進の事を意味しています。実現すれば一部輸出企業は儲かるのかもしれません。その代償に農業などの一次産業はもちろんですが、サービス業などの第三次産業も損害を被ります。<br />
　「労働規制」ですが、日本の労働者は、労働時間・有休消化率のいずれも「先進国」と言えないレベルでの労働条件で働かされています。そして、残業代ピンはね・長時間残業、さらには過労死などの問題が頻発しています。<br />
　その現状を見れば、「日本の労働規制は厳しい」などと言うのは妄言であるとしか言いようがありません。にも関わらず、より一層労働者をこき使わないとやっていけない、と主張しているわけです。<br />
　「温室ガス効果抑制」についても、別に「温室ガス抑制に根拠がないから解除せよ」と言っているわけではありません。単に「温室ガスで地球の未来に悪影響を及ぼしても、そんな事は知った事ではない。今自分が利益を挙げれば、後は野となれ山となれだ」と主張しているだけのことです。<br />
　「電力不足」については、「原発を再稼働せよ」を言い換えているに過ぎません。したがって、前述の「未来の地球など知った事ではない」に、「原発事故が再度発生し、福島と同様の被害が発生しようと、知った事ではない」が追加された主張だと解釈すべきでしょう。
</p>
<p>
　このように考えていけば、「6重苦」の対策によってどの層が痛みを受けるかは明白です。<br />
　円高対策や法人税減税で税収が減れば、再分配の対象となる人の苦しみが増えます。TPPや労働規制緩和は、一次産業従事者や労働者の生活を苦しくします。そして、温室ガス規制撤廃や原発推進は、地元の人、さらには未来の人々に負担を押し付けます。<br />
　それを代償として、自分たちの利益を増やしたい、というのが「6重苦」発言の真意です。</p>
<p>
　彼らの「脅し文句」は「今のままでは海外に行かざるをえない。そうなれば産業が空洞化し、雇用が失われる」です。<br />
　しかしながら、それを真に受けて「分かりました。ならば国民の生活及び未来の環境を犠牲にしますので、日本にいてください」などと懇願する必要があるとのでしょうか。<br />
　仮にそこまでして「居残ってもらった」とします。しかし、彼らの利益はすぐに頭打ちになり、また「6重苦」を持ち出すでしょう。そして、「居続けてもらう」ためには、より一層、一般国民の生活と未来の環境を彼らに「切り売り」するよりないわけです。
</p>
<p>
　そんな事までして、彼らにいてもらう必要があるとは思えません。だいたい、「空洞化」などと脅してますが、仮に彼らが出て行ったら日本の経済がなくなるわけではありません。その後に新たな産業が興るだけの話です。<br />
　「6重苦」などと主張している企業は、当然ながら国や自治体を動かせるだけの力と既得権益を得ているわけです。そのような権益を持っている企業がいなくなってくれば、新たな産業も育ちやすくなるでしょう。<br />
　このように、「国民の生活と未来の環境を犠牲にしなければ外国に出ていくと脅す企業」は、日本にとって百害あって一利なしの存在なのです。彼らの要求を丸呑みして生活と未来を犠牲に残ってもらう必要性などどこにもありません。<br />
　むしろ、積極的に日本から出て行ってくれるような対応を取ったほうが、生活や環境はもちろんの事、経済にも好影響をもたらす事でしょう。
</p>
]]>
    </content>
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    <title>「安全性が確保された」の意味</title>
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    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://korede.iinoka.net/cgi/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=1/entry_id=173" title="「安全性が確保された」の意味" />
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    <published>2011-07-23T14:03:14Z</published>
    <updated>2011-07-23T14:04:02Z</updated>
    
    <summary> 　電力会社・財界・政治業者たちが盛んに「原発の安全性」について宣伝しています。...</summary>
    <author>
        <name>OONO</name>
        
    </author>
            <category term="報道" />
            <category term="経済" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://korede.iinoka.net/">
        <![CDATA[<p>
　電力会社・財界・政治業者たちが盛んに「原発の安全性」について宣伝しています。彼らによると、安全性は既に確保されており、それについては政府が責任を取れるそうです。<br />
　同様に、商業マスコミも社説などで「原発の安全性を発信し、再稼動せよ」などと主張しています。<br />
　しかし、現に福島では、いまだに原発事故が解決していません。それどころか、「いつまでにどうやって解決するか」すら明確になっていません。つまりは全くもって安全ではないのです。
</p>
]]>
        <![CDATA[<p>
　ではなぜ、政財界やマスコミは「安全」などと主張できるのでしょうか。実は私もしばらく不思議に思っていました。しかし最近になって、「安全」の概念が、彼らと我々では違うからだ、という事に気づきました。<br />
　少なからぬ人が「福島が現在進行形で事故を起こしているから安全でない」と考えています。その理由は当然ながら、原発は未だに爆発の危険性を残したまま放射能を排出し続けているからです。<br />
　なにしろ、それによって原発周囲は居住不能になり、福島では大量の放射線が降り注ぎ、多くの農産物や畜産物から放射性物質が検出されているのです。それにより、住民の健康・農家の生活に被害が出ています。</p>
<p>
　ところが、住民が被っているそれらの事は、実は政財界やマスコミにとってはどうでもいい事なのです。原発周辺の人が住むところを失おうと、子供が将来癌になろうと、収入源を絶たれた農民が自殺しようと、それは地元住民などの安全が侵されているだけの話です。<br />
　実際、東電の役員で住むところを失った人はいませんし、財界要人の子供に尿からセシウムが検出された例もありません。もちろん、自殺したマスコミ関係者もいません。<br />
　そして、相変わらず彼らは立派な家に住み、安定した収入があります。話題の福島産牛肉などを食べる事もないでしょう。<br />
　仮に今後、玄海や大飯の原発に何かあってもそれは変わりません。これまでも、万が一の事が発生しても、彼らの「安全」が担保されるような場所を選んで原発を作ってきたからです。したがって、彼らにとっては、3月11日以降も「原発は安全」なのです。
</p>
<p>
　このような事は他にもいくらでもあります。たとえば、何百万人もの人が兵隊に取られ、中国・ソ連や南方で戦死・餓死・凍死をしても、権力者たちのほとんどが生き残れば「あの戦争はかならずしも悪くはなかった」となります。<br />
　また、労働者の収入が減り、雇用が不安定になっても、大企業の当期純利益が増えれば、「日本経済は回復している」となるわけです。<br />
　同様に、「原発の安全性が確立された」と主張する勢力にとっての「安全」と、普通に暮らしている人の「安全」は全く違うものです。その大前提を認識せずに、彼らが流す「原発の安全性確立」などという言葉を信じるのは、大きな勘違いになる、という事に注意する必要があるでしょう。
</p>
]]>
    </content>
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<entry>
    <title>税と社会保障の一体改革における「現役世代」</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://korede.iinoka.net/archives/2011/07/post_84.html" />
    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://korede.iinoka.net/cgi/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=1/entry_id=172" title="税と社会保障の一体改革における「現役世代」" />
    <id>tag:korede.iinoka.net,2011://1.172</id>
    
    <published>2011-07-10T15:25:54Z</published>
    <updated>2011-07-10T15:26:51Z</updated>
    
    <summary> 　財界とマスコミが熱心に「税と社会保障の一体改革」の旗振りをしています。その口...</summary>
    <author>
        <name>OONO</name>
        
    </author>
            <category term="報道" />
            <category term="政治" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://korede.iinoka.net/">
        <![CDATA[<p>
　財界とマスコミが熱心に「税と社会保障の一体改革」の旗振りをしています。その口実として、「現役世代の負担軽減のため」という言葉をよく使います。<br />
　実際に日本の社会保障に問題があるのは、福祉削減を推し進め続けた、当時の自民党政府と財界の政策が原因です。それについては触れずに、「老人の取り分が多いから」という<a href="http://korede.iinoka.net/archives/2010/09/2.html">分断支配</a>の手法を用いて、「現役世代」の敵意を老人に向けさせるわけです。<br />
　ところで、その「税と社会保障の一体改革」によって現役世代の負担はどのように軽減されるのでしょうか。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>
　一体改革のうち、「税」にあたる部分で行おうとしているのは消費税増税です。言うまでもなく、消費税の負担に年齢は関係ありません。どの世代であろうと、同じだけ負担が増えます。<br />
　一方、「社会保障」にあたる部分で行われるのは給付の削減です。その方法は、実際に支払う金額を減らすことと、年金の支給開始年齢の変更などにより、支給対象者を減らす方法の二つに大別されます。いずれにせよ、給付が減ることには変わりはありません。<br />
　これも世代は全く関係ありません。確かに、最初に被害を受けるのは「引退世代」です。しかし、将来受給する現役世代も同じ目にあうわけです。むしろ、この道筋が作られれば、今後も同様に削減が進むでしょう。そう考えると、現役世代はより負担が重く、給付が減るわけです。<br />
　こうやって考えれば、「税と社会保障の一体改革」が現役世代にとっても百害あって一利なしである事は簡単に分かります。その一方で、財界やマスコミは「現役世代の負担軽減のため」と宣伝しています。なぜこのような事が起きるのでしょうか。
</p>
<p>
　その疑問を解く鍵は、「現役世代」という言葉の定義にあります。「現役世代」と聞けば、現在労働していて、将来社会保障を受ける予定の人、いわゆる「生産年齢人口」に近い世代を思い浮かべるのが普通です。実際、ここまでこの文章でも。それを前提に書いていました。<br />
　しかし、実はマスコミの記事において、「現役世代」とはどのような人々を意味するのか、という定義はなされていません。<br />
　では、その記事における「現役世代」とはどのような層の事なのでしょうか。その答えは、「現役世代の負担軽減のための一体改革」という言葉に隠されています。<br />
　「一体改革」が実現し、消費税を増税し、福祉を削減しても負担が発生しないという条件を満たせるのは、かなりの収入を得ている人たちです。すなわち「一体改革」を進めている財界やマスコミの経営層が当てはまります。そして、年齢こそ高いものの、確かに彼らは現役で活動しています。<br />
　つまり、彼らの言う「現役世代」とは「財界やマスコミなどに現役で所属して高収益を得ている世代」なのです。もちろん、それを読んだ生産年齢世代の労働者が、「現役世代の負担軽減」と聞いて、「一体改革が進めば自分たちの負担を軽減する」と勝手に誤解しても、それは彼らの知った事ではありません。</p>
<p>
　これまで、国鉄解体・小選挙区制・郵政私企業化など、多くの国民が損をして、財界などの一部だけが儲かる政策が何度も行われてきました。いずれに於いても、それを推進する際には、それが実現さえすれば、普通に働いている一般国民に益がある、とマスコミは宣伝していました。今回もその手法を使っているわけです。<br />
　「現役世代の負担軽減のため」の本当の意味が「財界などに属する現役世代の負担を軽減するために、高齢世代のみならず、普通に働いている生産年齢人口の負担を増やす」である、という事を意識しておく必要がああります。さもないと、現実を180度逆に認識してしまうでしょう。
</p>
]]>
    </content>
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    <title>「復興」で儲けようとする人々</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://korede.iinoka.net/archives/2011/06/post_83.html" />
    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://korede.iinoka.net/cgi/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=1/entry_id=171" title="「復興」で儲けようとする人々" />
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    <published>2011-06-29T15:28:50Z</published>
    <updated>2011-06-29T15:29:25Z</updated>
    
    <summary> 　財界が、震災で被害にあった東北に「復興案」としていくつかの主張をしています。...</summary>
    <author>
        <name>OONO</name>
        
    </author>
            <category term="経済" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://korede.iinoka.net/">
        <![CDATA[<p>
　財界が、震災で被害にあった東北に「復興案」としていくつかの主張をしています。その核となるものとして、「ただ震災前の状態に復旧させるのでは意味がない。以前より発展した物を創り上げるべきだ」という考えがあります。そして、「この国難をむしろ日本復活の足がかりに」などと主張する論調すらあります。<br />
　一見すると、かなり前向きな考え方のように思えます。しかし、この主張では、極めて重要な事が無視されています。<br />
　それを象徴するのが「復興案の目玉」の一つとなっている「漁業の集約および企業参入」というものがあります。確かに、それが実現すれば、これまでより大規模な漁港と漁船により、大規模漁業が行われ、多額の収益が生み出されるでしょう。見た目は、「震災前より発展した」となります。
</p>
]]>
        <![CDATA[<p>
　しかし、そこで産み出される多額の収益は、これまでその地で漁業をやっていた人の犠牲が前提としています。つまり、震災でこれまでの生活を失われた人は助けずに、彼らが得てい収入を大企業がかき集める、というのが彼らにとっての「震災前より発展」する事の意味なのです。<br />
　もちろん、これは漁業に限った事ではありません。<br />
　今回の震災で、世界各国より様々な形で、日本への支援が寄せられました。そのように外国の人々が被災者の方々を助けようとしている一方で、日本の財界およびその意を受けた政治業者・マスコミは、被災者をより悲惨な状況にすることによって金儲けをする算段をしています。それが彼らにとっての「震災前より発展する」なのです。<br />
　いわゆる「失われた20年」の間、大企業はひたすら人件費や下請けへの委託費などといった「コスト」を削減して利益を増やしてきました。言い換えると、大企業の利益の原資は、働く人や取引先の不利益であり、損をする人が増えれば増えるほど、利益が増大する、という構図だったわけです。そして、それをそのまま「震災復興」にも持ち込もうとしているのです。<br />
　悲惨かつ防ぎようのない天災ですら、彼らにとっては「これでまた弱者が増える。したがって今は彼らを絞りとって利益を得る絶好機」というものでしかないのです。あらためて、ここ20年くらい続いている日本経済の異常さを再認識させられました。　
</p>
]]>
    </content>
</entry>
<entry>
    <title>軍事脅威国家との経済提携</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://korede.iinoka.net/archives/2011/06/post_82.html" />
    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://korede.iinoka.net/cgi/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=1/entry_id=170" title="軍事脅威国家との経済提携" />
    <id>tag:korede.iinoka.net,2011://1.170</id>
    
    <published>2011-06-23T09:35:08Z</published>
    <updated>2011-06-23T09:35:56Z</updated>
    
    <summary> 　日米安全保障競技委員会の協議が行われ、改めて名護市辺野古に新基地を作るなど、...</summary>
    <author>
        <name>OONO</name>
        
    </author>
            <category term="報道" />
            <category term="平和" />
            <category term="経済" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://korede.iinoka.net/">
        <![CDATA[<p>
　日米安全保障競技委員会の協議が行われ、改めて名護市辺野古に新基地を作るなど、在日米軍の新施設建設を盛り込んだ合意をしました。そのような軍拡を行う理由として、中国の脅威があると発表されました。<br />
　そして、<a href="http://s.nikkei.com/kzFY2p" target="_blank">それを報じた日経新聞の一面に載った記事</a>でも、「中国の脅威」を煽るような書き方をしています。さらに「トモダチ作戦」なども持ち出して、「合意を受け入れるのは当然」という結論にしていました。<br />
　ところが、その記事の隣には、<a href="http://s.nikkei.com/kaC3qp" target="_blank">三菱商事が国有企業と提携して、中国全土で食料事業を行う</a>という記事が載っていました。一面に載るくらいですから、かなり大規模な提携なのでしょう。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>
　さらに、経済面では、<a href="http://s.nikkei.com/me7kMs " target="_blank">三菱東京UFJ銀行が中国の国有石油化学企業大手と業務提携した</a>という記事が載っています。他にも、中国の市長たちが経済交渉のため、集団で訪日する、という記事もありました。<br />
　軍事で対抗し続けないと、いつ日本に攻めてくるか分からないと名指ししている国の直営企業と、日本を代表する商社や銀行が相次いで提携しているわけです。にも関わらず、このような「利敵行為」に対する批判は紙面に一切書かれていません。中国市長の集団訪日についても同様です。<br />
　さらに、国際面では<a href="http://s.nikkei.com/mGM9mX" target="_blank">米中、対話を加速、決定的対立を回避</a>という記事が、両国元首の顔写真付きで載っています。<br />
　つまり、その紙面にある他の記事を読めば読むほど、「中国の脅威に対抗するために名護に基地を作る」という建前がいかに実情と乖離しているかが分かる、という構成になっているのです。</p>
<p>
　なぜこのような不可解な主張をするのだろうかと思いながら読み進めていくと、興味深いコラムがありました。（※WEBの無料ページには載っていないようです）。<br />
　そこでは、菅政権を批判した後、「そんなのを選んだ国民にも問題がある」という内容の事が書いてありました。さらに、消費税増税を主張すると選挙に負けるという風潮についても、増税を主張する政党には投票しないという日本人の「愚かさ」を嘆いていました。<br />
　これらから総合的に判断すると、この新聞社は、「基地建設の口実として、『中国の軍事脅威』を使って煽れば、いくら同じ紙面に日中や米中の提携記事が沢山載っていても、愚かな国民は素直に信じる」と思っている、という結論に達することができます。<br />
　そう考えると、ある意味、見事とも言える紙面構成でした。だからと言って、この新聞を読む人が、制作側の期待通りに「中国とは経済的に提携が一層進んでいるが、軍事的には脅威だ。だから名護に基地を増設すべきだ」などと信じてあげる必要はどこにもない、とも思いました。
</p>
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    <title>報道されない風評被害</title>
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    <published>2011-05-17T15:54:52Z</published>
    <updated>2011-05-17T15:55:41Z</updated>
    
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            <category term="報道" />
            <category term="経済" />
    
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        <![CDATA[<p>
　この二ヶ月、「風評被害」という言葉を数多く見ました。辞書によると、この言葉の意味は<a href="http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/190458/m0u/" target="_blank">「根拠のない噂のために受ける被害。」</a>とのことです。<br />
　ところが、実際に「風評被害」として報じられているものを見ると、「根拠のない噂」が原因でないにも関わらず、「風評被害」として報じられています。たとえば、福島原発周辺で収穫された農産物および畜産物・水産物が売れなくなった、という被害です。<br />
　これはどう見ても「風評」によるものではありません。福島の原発から有害な放射性物質が撒き散らされ、それに汚染されたのが原因です。<br />
　もちろん、「基準値」を満たした農産物が売れない問題もあります。しかしその、政府などの発表する「基準値」自体が信用できないのが現状です。したがって、「根拠のない噂」によって売れなくなったわけではありません。いずれの場合も、加害者は「風評」でなく「原発」です。<br />
　したがって、この問題を「風評被害」とするのは誤りです。「原発事故による被害」が正しい表現となります。
</p>
]]>
        <![CDATA[<p>
　もう一つ、「風評被害」として奇妙な報道が一度ならず流されました。これは、<a href="http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110409-OYT1T00054.htm?from=main1" target="_blank">「他県のガソリンスタンドに『福島県民お断り』との貼り紙があった」「福島県民であることを理由に、レストランで入店を断られた」</a>などと福島県民が嫌がらせを受けた、というものです。<br />
　しかし、実際にそのようなガソリンスタンドやレストランがどこに存在するかは明かされませんでした。ネットで画像検索しても、そのような看板の画像は見つかりません。<br />
　普通に考えれば、客商売であるガソリンスタンドが、店のイメージが下がることがあっても上がる事のない、差別的な看板を出すなどという事はありえません。また、レストランが客がどこから来たかを調べる、などという話も聞いたことがありません。<br />
　つまり、証拠もなければ常識的にもありえない話です。そう考えると、「風評＝根拠のない噂」なのは「福島県民お断りの看板」などという都市伝説をまき散らした報道そのものです。<br />
　このように、商業マスコミが報じる「福島県が受けた風評被害」というのは、実際は「風評被害」ではないものばかりなのです。
</p>
<p>
　ただし、福島県民に対する「風評被害」が存在しない、というわけではありません。それどころか、極めて深刻な風評被害に原発周辺の人は晒されています。<br />
　それは、「今、福島の人々は被害者ぶっているが、その前に補助金などで原発の恩恵を受けている。自業自得だ」という風評です。<br />
　典型的な例として、先日行われた福島県の飯舘村で計画的避難が挙げられます。その被害者の一人が<a href="http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011051500110" target="_blank">どうなるのかと思うと原発が憎い</a>という談話があり、それが見出しになってmixiニュースに流れました。<br />
　すると、それにコメントをつけた少なからぬ人が「原発受け入れて補助金貰ったのだから自業自得だ」というような事を書いたのです。<br />
　ちょっと地図を見ればわかりますが、飯舘村および隣接市町村に原発はありません。したがって、飯舘村の人にとって補助金などの「福島原発の恩恵」は何一つないわけです。にも関わらず、風評に踊らされ、そのような事を書いた人が多発したわけです。</p>
<p>
　なお、飯舘村の人は保証金を貰っていないため、風評の誤りぶりが明確に分かりました。ただ、実際に保証金が配られた自治体に住む人についても、「自業自得」などという事はありません。<br />
　別に、その保証金を支払うときに「原発が爆発したらこの地に住めなくなるが、それについて何ら文句はいいません」という契約書でも交わしたわけではありません。誰もが知っている通り、原発を作る側は常に「原発は安全です」と言っていました。つまり、保証金には「原発事故リスク」は織り込まれていないわけです。<br />
　なお、その保証金を受け取るまでの過程においても、地元の人は様々な圧力にさらされ、苦渋の選択として受け入れざるをえなかった、という経緯があります。そのあたりは、鎌田慧さんの<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/toc/4905042178/ref=dp_toc?ie=UTF8&n=465392" target="_blank">日本の原発危険地帯</a>に詳しく記載されています。<br />
　いずれにせよ、「原発でいい思いをした福島県民が故郷に住めなくなったのだから自業自得だ」などというのは、「根拠のない噂のために受ける被害。」を地で行く、極めて悪質な風評被害なわけです。<br />
</p>
<p>
　ところが、このような現実問題として地元の人を傷つけている風評被害については、商業マスコミは取り上げません。<br />
　その原因の推測は比較的容易です。農産物などが売れないことを「風評被害」とする事と、「ガソリンスタンドの看板」などの話には共通点があります。それは、「本来、原発による被害がないのに、『風評』で被害が発生している」という構図です。<br />
　一方、本当の風評被害に晒されている人々は、原発によって現在も被害を受け続けています。その被害を風評が追い打ちしているわけです。<br />
　結局、福島県民の生活や心の痛みなど、報道する側にとってはどうでもいいわけです。ただ、そこから原発推進に使えそうなものがあれば事実でなくても報道し、逆の要素なら、事実であっても無視しているのです。<br />
　もちろん、これは福島県民に限った事ではありません。最近では毎日ように、関東でも放射性物質の検出が伝えられています。それに対する商業マスコミの報道のほとんども、そこに住む我々よりも、「原発の生き残り」を優先しています。<br />
　そのような作る側の本音を理解せずに報道を信じてしまうと、福島の人にたいする風評と同様の誤認識をしてしまいます。その危険性を改めて認識できた、「風評被害」報道でした。
</p>
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    <title>世論「調査」と消費税増税計画発表のタイミング</title>
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    <published>2011-04-21T14:06:24Z</published>
    <updated>2011-04-21T14:07:21Z</updated>
    
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            <category term="報道" />
            <category term="政治" />
    
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        <![CDATA[<p>
　先日、各マスコミが一斉に「世論調査結果」を発表しました。それぞれ「当社が行った世論調査によると」と発表しています。ところが、発表時期はもちろん、質問内容も全て同じような内容でした。<br />
　その「結果」として報じられ、見出しとなったものの一つに、「過半数の人が震災復興の財源として増税を容認している」と「調査結果」がありました。それだけ見ると、国民の過半数が「震災が起きた以上、増税は仕方がない」と思っているかのように思えてきます。<br />
　しかし、その質問内容を読んでみると、これは「復興財源として、増税・国債発行・増税と国債発行の双方」という三つの選択肢から一つを選ぶ、という形になっていました。<br />
　日頃から、「国債により、日本の借金額は膨大になっている」という報道に慣らされている人が、この「三択」を提示されれば、確かに「増税」に○が一番多く集まる、というのは当然かと思います。
</p>
]]>
        <![CDATA[<p>
　しかし、復興の財源は本当にこの三種類しかないのでしょうか。実際に財源を捻出する方法としては、「とりあえず、政党交付金を廃止し、その分を被災地にまわす」「他に使う予算を復興にまわし、増税も国債発行も行わない」など、手段はいくらでも存在します。<br />
　にも関わらず、複数の会社が行った「調査」であるにも関わらず、いずれも同じ選択肢しか提示しなかったわけです。これでは、最初から「国民の過半数が増税容認」という「調査結果」を、各社が同時に発表するために行った「調査」であると言わざるを得ません。
</p>
<p>
　そして、「発表」が掲載された翌日に、国家戦略相が、<a href="http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381949EE3EBE2E49F8DE3EBE2E6E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;at=ALL" target="_blank">景気が良くなり消費税でという議論が出てくると仮定すれば、被災地への配慮は技術的には可能だと思う</a>と、消費税増税の「運用方法」に言及しました。<br />
　これも変な話です。実際に「財源捻出」は様々な方法があります。新聞社推奨の「増税」に絞っても、法人税・所得税など、様々な手段があるでしょう。<br />
　にも関わらず、商業マスコミの記者は消費税増税の具体案についてのみ尋ね、閣僚は「被災地の配慮も技術的に可能」などという回答をしたわけです。<br />
　一連のタイミングおよび報道内容を見ると、報道産業と民主党政府による「復興財源として消費税増税しかない」という世論誘導を行いたい、という意図が浮き彫りになります。<br />
　それにしても、ただでさえ冷え込んだ経済が、震災でさらに落ち込んでいる時期に消費税増税を企てるというのには驚かされます。また、閣僚が「被災者の配慮は技術的に可能だ」というのも無責任極まりないと言いようがありません。<br />
　ちょっと考えれば分かることですが、青森から千葉までの広範囲で被災し、しかも少なからぬ人は他県に避難しているのです。全ての買い物にかかる消費税の増税分をその人達だけ減免するなど、「技術的」には可能なのかもしれませんが、現実的には不可能です。<br />
　公的な立場の人間なのですから、発表するならば、その「技術的」の実践方法について具体的に述べるべきでし、質問する側もその部分について確認すべきです。<br />
　結局のところ、政治業者も報道業者も、以前からの方針である「消費税増税路線」を進めるために震災を口実にしているだけ、という事がよく分かった、一連の「調査」「報道」「発表」でした。
</p>
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    <title>原発推進報道と重なるもの</title>
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    <published>2011-03-29T15:05:56Z</published>
    <updated>2011-03-29T15:08:19Z</updated>
    
    <summary> 　東電の原発に関する問題は、発生後半月経っても悪化するばかりで収束する気配があ...</summary>
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            <category term="報道" />
            <category term="経済" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://korede.iinoka.net/">
        <![CDATA[<p>
　東電の原発に関する問題は、発生後半月経っても悪化するばかりで収束する気配がありません。原子炉の冷却には多くの人・資源が投入されていますが、被曝者の数は増える一方です。<br />
　半径20キロ圏は人が入れなくなり、さらにそれより離れた地域も、「屋内退避」が「自主避難勧告」になるなど、状況は悪化する一方です。それに加え、陸地に飛び散った放射性物質により、農業が多大な被害を受けています。また、現在はあまり報じられていませんが、海中にもかなりの放射性物質が流れているとの事で、これが環境や漁業にどのような影響を与えるかも心配です。
</p>
]]>
        <![CDATA[<p>
　ところが、報道を見ると、それらの被害を報じつつ、「原発は安全性を強化して推進し続けるべき」という論調が多々見られます。28日の日経新聞などは、海外の新聞で、「原発推進」の主張をしている社説ばかりを引用して、「世界の声」みたいに報じていました。<br />
　もちろん、これらの報道機関は、以前から原発推進の立場を取っていました。それを考えれば「一貫性がある」ようにも思えます。しかしながら、当時と今では前提条件が全く異なります。<br />
　2011年3月11日以前は、「日本の原発は絶対に大丈夫」という「安全神話」が存在しました。それが推進論の土台となっていたわけです。しかし、もはや「安全神話」というのが戯言でしかなかった事は明白になっています。<br />
　にも関わらず、いまだに福島原発冷却の見込みすら立っていない中で、これまでと同じ前提で原発推進論が報じられているのです。</p>
<p>
　このような状況を見ていたら、70年前の事を想起してしまいました。<br />
　あの戦争でも、最初は、負けないと思ったから中国侵略を始めたわけでしょう。実際、それまで「大日本帝国軍」が成立して以来、敗戦経験はほとんどありませんでした。<br />
　しかし、その勢いが止まり、連戦連敗になっても、戦争は続けられました。そしてマスコミもその方針に全面的に賛同していました。その論拠（？）の一つに「最後は神風が吹いて逆転する」というのがありました。実際に「大日本帝国軍」は負けているにも関わらず、まだ「不敗神話」にしがみついて戦争を推進していたわけです。<br />
　そして1945年には敗戦が確定しているにも関わらず、「講和条件を有利にするために一定の戦果を挙げるまで」と言って戦争を続け、その間に広島と長崎に代表されるように、何十万もの一般市民が惨殺されたわけです。<br />
　現在の、崩壊した「安全神話」にしがみつき続ける姿は、「不敗神話」が崩壊した後もそれに頼り続けた、かつての姿はよく似ています。<br />
　結局、、為政者も商業マスコミも、本質的な所は70年前から進歩していない、という事なのでしょう。
</p>
<p>
　ちなみに、現在での推進論で一番目立つのは、「既に日本の電力の1/4が原発で賄われているから」というのがあります。それに関連して、29日の日経新聞では、「ヨーロッパでも反原発運動が盛んになったが、既に3割が原発に依存しているだけに全廃は難しい」などと論じていました。<br />
　おそらくは、日本の原発を推進するために、「ヨーロッパでも原発は廃止できない」という印象を持たせたくて書いた記事だと思われます。しかしながら、一面で自国の原発の危機的状況を報じながら、国際面で地球の反対側で起きている原発反対運動を皮肉っている、という姿は道化としか言いようがありません。<br />
　だいたい、「既に大きいシェアを獲得しているのだから廃止できない」というのならば、フロンガスやアスベストも、「既に使われている」という理由で存続しているでしょう。
</p>
<p>
　現代の視点から70年前を振り返った際に、「なぜあのような無謀な戦争に突入したのか」「なぜ敗色濃厚になっても降伏せずに犠牲者を増やしたのか」という疑問が提示されます。<br />
　同様に、「なぜ日本は2011年3月に『安全神話』が崩壊したにも関わらず、その後も原発を推進し続け、さらなる環境破壊を引き起こしたか」などという疑問が後世の歴史家に提示されるような未来にならないことを、強く願っています。
</p>
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