今日から千葉市はゴミ袋が変わりました。「有料化」という名目で、指定袋が約6倍もの値上げとなりました。週に2回、45リットル入りの可燃ごみを捨てる我が家においては、年間3,000円ほどの値上げとなります。
その新制度初日の今日は、ちょうど可燃ごみの日でした。
我が家は新しい袋で出しましたが、アパートの集積所に行ったら、新しい袋が2つと従来の袋が2つ置いてありました。あと、なぜか回収日が来週の木曜のはずの不燃ゴミが一つ捨てられていました。
市の広報を見ていないのか、知っていたけれど、昨日までの感覚で1月のつもりだったのかは不明です。
市内に住む人のブログを数件見たところ、古い袋で捨てられているゴミに付箋が張られて、回収されなかった、という写真が掲載されていました。
気になって、帰りがけに我がアパートの集積所を見たのですが、こちらは綺麗さっぱりなくなっていました。
地域によって運用が違うのでしょうか。ただ、アパートの管理会社から新ゴミ袋を使うように、との通達書類が回っていたので、市にクレームを入れられた管理会社が片付けたのかもしれません。
いつも思うのですが、市が回収しないとしても、その報いが捨てた人に来るわけではありません。
特に、我がアパートの集積所は、道路に面しており、その気になれば誰でも捨てることができます。現に、よく空き缶が不法投棄されています。
一方、規則通りに新ゴミ袋を使っていれば安心、というわけではありません。回収されなかった旧ゴミ袋を捨てた人が持ち帰らなかったら放置されたままになります。
それをカラスが荒らしたりすれば、アパートの住民全員が迷惑を被るわけです。
市の主張だと、値上げによるゴミ削減効果を期待しているような事も書かれていました。
しかしながら、生活をしていれば、ゴミは絶対出ます。
仮に、それまで30リットルで週2回捨てていたのを、45リットルに詰め込んで週1回捨てるようにすれば、捨てる側は節約はできます。
とはいえ、ゴミの総量が減るわけではないですし、夏場は不衛生です。
結局、「ゴミ節減のため」というのは建前で、単なるゴミ回収料値上げでしかありません。
市のサイトを見ると、「ちなみに、実際に処理する費用は可燃ごみ45リットルあたり280円」などと、まだまだ今の袋代では足りない、と思わせるような書き方をしています。
しかしながら、その「280円」の原資は、我々市民が払った税金です。実際、隣の習志野市では、その税金だけでゴミを処理しており、スーパーの袋で生ごみを捨てることができます。他の多くの自治体でもそうでしょう。
そんな事をしながら、一方で、市庁舎を275億円も使って建て替えようとしています。
耐震工事をすれば、十分の一以下の22億5千万ですむ、という調査結果が出ているのですが、そんな事は無視して、多額の税金を投入するつもりです。
新しい市庁舎にすれば、市長はきれいな部屋で仕事をできます。また、それ以外にも色々な「利益」があるのかもしれません。
しかしながら、一般市民にとってはどうでもいい事です。ちなみに、自分は16年間千葉市に住んでいますが、一度も市役所に行ったことはありません。
日常レベルの手続きは近所の支所で、ちょっと面倒な手続きも区役所に行けば事足りるからです。
つまり、ほとんどの市民にとっては、市庁舎建て替えなど、何のメリットもないわけです。
一方、市内の設備はかなりガタがきています。所要でよく新検見川に行くのですが、駅近くにある階段、さらにはそこから京成を渡る歩道橋も、一部階段が崩れており、足元に気をつける必要があるほどです。
どう考えても、市役所を建て替える金があるなら、そちらを先に何とかすべきでしょう。
6倍になったゴミ袋を集積所に置いた時、改めてその件を思い出し、改めて、今の市政がどこを向いて行われているかを再認識させられました。