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老人への敵視を煽る報道(現代における分断支配・その2)

 現役世代が将来受け取る年金が不足する、という見通しがよく報じられます。その「対策」としてマスコミがよく宣伝するものが二つあります。一つは消費税増税で、もう一つは「現在の老人世代は受け取りすぎている。彼らの取り分を減らせ」というものです。
 今回は、この後者の主張である「老人が受け取りすぎている」という主張について考えてみます。

 確かに、現在の状況を見ていると、現在の老人世代より、現役世代のほうが年金の受取額は少なくなりそうです。
 しかし、その理由は、年金をはじめとする社会保障を後退させてきた政策が原因です。受け取る側に罪はありません。
 それを、「老人がもらい過ぎだ」などと、あたかも彼らのせいで、現役世代が損をしているかのように煽るのはなぜでしょうか。

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