文春の「アンケート」問題

 週刊文春がネットで、「緊急アンケート!安藤美姫選手の出産を支持しますか?」などというアンケートを行いました。
 当然のことながら抗議が殺到し、数時間でアンケートは中止になり、編集長からの謝罪文が載りました。
 しかしながら、この「謝罪文」がまた不誠実極まりない内容で、さらに不評を買っています。

 このような「アンケート」をしていいかどうかなどは、ちょっと考えればすぐ分かることです。
 この編集長氏の名前は新谷学さんだそうですが、彼は、もし誰かが「あなたは新谷学編集長のお母さんが学さんを出産した事を支持しますか?」などというアンケートが行ったら、どのような気分になるのでしょうか。
 「アンケート」を実施する前に数秒間使ってそれを考えれば、このような「アンケート」を出す事などできなかったでしょう。
 そのような想像力すら持てない人間がいること、さらにはそのような輩が新聞や電車に何枚もの広告を出せるほど影響力を持っている週刊誌の編集長をやっている、という事に呆れると同時に、恐怖心を感じました。
 もっとも、週刊文春といえば、かつての「名物編集長」が栄転後に「ホロコースト否定論」をやって国際的な避難を浴びた、という前例があります。
 それを考えると、まあ、このような人が編集長をやっているのは「適材適所」なのかもしれません。
 マスコミで働く人は、その影響力ゆえに、人一倍の人権意識が必要なはずです。しかしながら、この編集長氏のみならず、むしろ人一倍人権感覚が欠如している人が少なからず存在しています。
 毎度の事ですが、その異常さに呆れました。