百害あって一利なし-「特定秘密保護法案」 はじめに

 自民党が、与党の公明党、さらには補完政党である、みんなの党・維新の会などと協力して「特定秘密保護法」なる法律を作ろうとしています。
 その法案の問題点が知られるにつれ、反対運動が大きく広がっています。先日、日比谷で行われた反対集会には、平日の夜であるにも関わらず、1万人もの参加者が集まりました。
 弁護士・学者・市民団体など、様々な団体が反対を表明しています。
 出版界も反対しているのですが、先日、その記者会見の記事を見た時には驚きました。
 120人の雑誌編集長が「反対アピール」に賛同しているのですが、その中には、右派の「SAPIO」から、左派の「週刊金曜日」まで名前が出ていました。
 この二誌の編集長が政治的な事について共同して「アピール」するなどという事は、普通はありえないでしょう。
 それだけ様々な立場の人が、一体となって反対するほど、異常な内容なわけです。
 その問題点について、何回かに分けて書いていこうと思っています。
 まず次回は、「何をすると『違反』になるかが分からない」という問題点について書きます。