小泉首相の虐殺支持

 小泉首相がアメリカ軍のファルージャ虐殺第2弾に早速支持を表明しました。これに対して人命がかかるという認識もない。対米追従の姿がむき出しになったという声が野党などからあがっています。
 もちろん私も小泉首相が虐殺を支持した事は、一人の日本人として非常に恥ずかしく思います。そしてまたこの人物に対する負の評価も一層強まりました。
 しかし、本当に彼は、人命がかかるという認識もなく、何も考えずにブッシュ大統領の言う事に従っているのでしょうか。

 行政の中枢部にいる首相なわけです。4月のファルージャをはじめ、イラクでどのくらいの人々が惨殺されているかなど、我々一般市民以上に情報が入ってきていると考えるほうが自然です。
 にもかかわらず、この人物は即座に、ファルージャでの第2の虐殺への支持を明言しました。これはむしろ、老人・子供を含めた多くの一般市民が惨殺される事をきちんと認識した上で、「そんな命は知ったことか」という感覚で、支持を表明した、と考えたほうが分かりやすいように思えます。
 考えてみれば、自国民相手ですら「痛みを伴なう改革」とやらで自殺率を向上させ、その結果一部大企業が大儲けすれば「改革は着実に成果を挙げている」などと胸を張る人物です。遠く離れたイラクの一般市民が惨殺される事など、何でもないのでしょう。

 また、同様に自衛隊派兵延長も小泉首相は目指しています。派兵が延長されるのは、サマワで「復興支援活動」をしている陸上自衛隊だけではないでしょう。むしろ、アメリカ兵や物資を輸送している航空自衛隊や、アメリカ軍だけで247回の燃料補給をした海上自衛隊など、より綿密に今回の虐殺に協力している部隊の派兵延長のほうが主眼なのでしょうね。