議席数よりもむしろ

 選挙の結果、民主党が64議席、「諸派・無所属」が14議席減って、自民党と公明党で差し引き81議席増えました。つまり、自民・公明・民主の合計の議席数はさほど変わっていないわけです。選挙の直前に書いたように、自民党と民主党の本質は変わらないと考えていますので、そういう点では「自民党大勝」という情報にはさほど驚いていません。正確に言えば、共産・社民が激減した前回ほど驚いていない、という感じです。
 とはいえ、今後の日本に対する不安感はより一層高まりました。特に気になったのは、今回の選挙では、これまで以上に商業マスコミと自民党の一体化が目立った事です。ここまで協力体制が整ったのは、60年ぶりではないのか、とまで思っています。今回は、その「成果」が「民主党の議席が自民党に移動」という程度の結果にしかなりませんでした。しかし、この手法を応用すれば、憲法をはじめ、重要な諸問題が今回の選挙と同様な形で進んでしまう危険性が大きいでしょう。そのあたりについては、明日以降また書いていきます。

議席数よりもむしろ」への3件のフィードバック

  1. ■[自民圧勝]消費税増税「私の任期中はやらない」「選挙としては邪道」郵政選挙

    9月12日付・読売社説[自民圧勝]「郵政以外の課題にも取り組め」
     (抜粋)有権者は、小泉政権の継続を選択した。自民党が圧勝し、公明党との与党で、全議席の3分…

  2. ■衆議院で与党のが3分の2を超すのは、一時的な特異現象だから [参院問題]??

    9月23日付・読売社説 [参院問題]「きちんとした総括が必要だ」
     これも「喉(のど)元過ぎれば熱さを忘れる」の一例だろう。真夏の「郵政政局」の引き金となった…

  3. 九条・メディアウオッチ委員会の提案

      <05年9月26日改訂,バージョン2>  旧バージョンはこちら
    ★改憲をめぐる世論,9割はメディアが決める
     選挙での自民党の勝利と,改憲推進派の前原…

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