千葉市長選挙の争点

 千葉市長選挙も公示から一週間経ち、折り返し地点となりました。
 告示日の翌日に地元紙は「大きな争点はなく」と書いていました。
 これを読んだ時、率直に言って、大変残念に思いました。
 大きな争点は、いくらでもあります。

 特に明確なのは、小中学校エアコン設置問題と市役所建て替えの是非です。
 現職側ははっきりと、財源などの問題から即時のエアコン設置に疑問を提示しています。同時に、市役所建て替えは積極的に進めようとしています。
 一方、自分は、財源は確保できるから、即時エアコンを設置すべきと主張しています。同時に、市役所建て替えについては、凍結・見直しをし、現庁舎を耐震補強して使い続けるべき、という立場です。
 ちなみに、この問題については、市民の皆さんの間でも意見は別れています。
 自分を支援してくださる方々は、もちろん、エアコン即時設置・市役所建て替え見直し、という主張に賛同してくれています。
 その一方で、「最優先で市役所の建て替えを行うべき」「小中学校普通教室エアコン設置は不要」という主張をしている方もいます。
 このような明確な争点があるのですから、もっと広く市民の方々に伝わるような報道をしてほしい、と強く思いました。

 貴重な機会なので、お世話になっているイラストレーターさんにこの争点を絵にしてもらいました。もちろん、自分の主張を宣伝するためのものなので、この絵は「中立公正」ではありません。とはいえ、こうすると、かなり分かりやすいと思います。
 なお、念のため申し上げますが、自分の主張は「市役所に腕を生やしてほしい」ではありません。絵にすると耐震補強のイメージがつかみづらいので、イラストレーターの方が、それを分かりやすく表現してくださった結果、こういう絵になりました。
大野が主張する、小中学校普通教室エアコン設置・市役所は耐震補強で建て替えは見直し凍結、というイラストです現市政が主張する、市庁舎建て替え・エアコン設置はすぐに行わない、のイラストです

 もちろん、他にも重大な争点はいろいろあります。自分が掲げている国民健康保険料引き下げに対し、現市政は財源などの理由で反対しています。
 また、IR(カジノ)について、現市長は「中立」「国の動向を注視しながら慎重に検討を進める」ですが、自分は「中立とか慎重に検討、ではカジノが作られてしまう。設置断固反対」です。
 なお、現市長が掲げた、また、中央区役所の移設については、保健福祉センターと分離している状況を改善すべきなのは確かだけれど、まずは現場の声を聞いて議論を尽くしてから改善案をまとめるべき、という認識です。
 一方、美浜区や若葉区での民間活力を導入しての開発については、自分は不要だと主張しました。京葉線幕張新駅についても同様です。

 いずれにせよ、このように明らかに明白な争点があるわけです。ぜひとも多くの方に、決して今回の千葉市長選挙が「大きな争点はなく」ではないと知っていただきたいと思いながら、日々こうやって発信しています。