週刊新潮への反証

 今週の週刊新潮は特に呆れた内容の記事が多かったようです。その中の記事二つに対し、明確に反証しているサイトがありましたので、紹介させていただく事にしました。

「イラクから帰国された5人をサポートする会世話人会」『週刊新潮』記事「未だに『飛行機代』を払わない 『イラク人質3人組』」について

 上記サイトによると、「その金の支払いの規程を外務省に確認している段階」との事。請求自体が不当である可能性もあるわけです。
 しかも、外務省の設定した支払期限は10月末日だとか。それで「未だに払わない」のなら、公共料金の支払い請求書が来て、それを即座に払わない人は「公共料金を未だに払わない人」になってしまいます。
 それにしても、自社で陰湿かつ執拗なバッシングをしておいて激しいバッシングを受けたのは記憶に新しいが、この人たち、まだまだ懲りていないなどと言うのですから、恐ろしいものです。要は、自分達が記事を使って中傷した人は、それに「懲りて」思想信条を曲げねばならない、と主張しているわけですから。

「マリンブルーの風」週刊新潮の偏向記事に抗議する!

 こちらは、「プロ野球一リーグ推進記事」。「パリーグは観客が少ないからつぶれて当然」という主張を「立証」するために、「ガラガラのロッテ戦」の写真を撮りに行ったようです。ところが、球場はホーム側は満員。ビジター側もかなりの入り。そこで仕方なく、長時間試合となった終盤の、客が帰りだした後のビジター側の観客席を撮影して「つぶれるはずだよパシフィック」という見出しをつけて「記事」にしたようです。

 他人の反証ばかり紹介するのも何なので、自分が記事を読んだ感想も。
 「レイプ被害者」の夫もレイプで逮捕された「沖縄米兵事件」という記事がありました。題名の通り、米兵が起訴された婦女暴行事件で、被害者女性の夫が女児に暴行して逮捕された、という記事です。その夫のみならず、被害者女性も「飲み屋で独身と言って遊んでいた」などと、いかにも「品行不方正な夫婦」であるかのように扱っています。仮にそれが事実であっても、米兵の犯罪にはなんら関係がないとは思うのですが。それとも、この社の基準だと、「家族に犯罪者を出した犯罪被害者の言う事などあてにならない」とでもなるのでしょうか。
 また、米兵容疑者に対しては、逮捕された事件推測記事など一切書かず、「一審判決では強姦より軽い強制わいせつになった」「現在、控訴中」などと「刑が確定するまでは推定無罪」の原則に従った「公正な報道」に徹しています。これだけなら、極めて妥当な報道姿勢とも言えます。しかし、その一方、「夫」に対しては、「供述では性行為を否定しているが、その状況から考えるとしていないわけがない」などと、「断罪」までしています。
 同じ日本で発生した婦女暴行事件でも、容疑者が米兵だと、最大限その人権に配慮した扱いにし、日本人でしかも米兵犯罪の被害者の身内だと、自供すらしていない罪状まで「やったに違いない」と決め付ける。なかなか凄い「ダブルスタンダード」です。