不戦の誓い?

 日中首脳会談で靖国参拝問題を批判された小泉首相が、心ならずも戦場に行って亡くなった方に哀悼の誠をささげるためだ。不戦を誓うために参拝していると答えたそうです。
 彼は昨年、アメリカの侵略戦争に全面賛成しました。そして現在、自衛隊を派兵してイラク人を殺すために米軍の兵士や物資を輸送させています。そして近い未来での憲法9条の「改正」を目指しているわけです。このような人物が「不戦を誓うために」などと言っても、「首相が黒と言えば白いものも黒になる」などという思考回路の人でもなければ、納得はできないでしょう。

 ちなみに、現在派兵されている自衛隊員も、ある意味「心ならずも戦場へ行かされて」います。そのような現状で、上記のような主張をしているわけです。そう考えると、あの発言は彼らに対する「年に一回は哀悼の意は捧げてやるから、安心して死んでくれ」という意思の現れでもあるのでしょうね。

 なお、靖国神社についての詳細は、長文集「為政者が靖国神社に参拝する意味」に記載しています。よろしければご覧になってください。

不戦の誓い?」への2件のフィードバック

  1. こんばんは。
    まったくそうですね。不戦の誓いをお持ちならば、何故か首相になってから足繁く靖国に通われるのはいかなる理由なんでしょうね。
    一般の認識と違い意外にも新しい建造物としては京都の平安神宮もそうです。竣工1895年(明治28年)。京都の神社仏閣の中では最も新しいものにはいるでしょう。何かとありがたく見せることが巧妙な手合いのひとつですね。

  2.  こんばんは。「人生いろいろ」や「自衛隊のいるところが非戦闘地域だ」もそうですが、少なくとも私には、あの首相の言っている事やそれに伴なう行動が、まともな社会人の水準に達しているとは到底思えません。にもかかわらず、その周囲の人間も、商業マスコミもさほど異常な事ではないように認識しているのが不思議かつ不気味です。
     あと、平安神宮の件は私も知りませんでした。情報有難うございました。

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