どのような思想形成に役立つ教育?

 中山成彬文部科学大臣が、競争は悪だとしてきたが、社会に出ると競争社会で子供が落差に戸惑う。こういう今までの教育は、ニートなどの予備軍の『大量生産』に手を貸しているのではないかと発言しました。
 しばらく前には、この文科相の所属している派閥の長が、カネさえあれば何でもいいんだ。力ずくでやれるんだという考え方は日本の教育の成果かと(疑問に)思うと発言していました。
 就職しない(できない)のも、大金を稼いで株を買うのも、「戦後教育のせい」だというわけです。この二つを関連づけるのはかなり難しいと思うのですが・・・。個人的には、何でもかんでも「戦後教育のせい」と言い放てるような人たちを養成(?)している、自民党の党内教育のほうが問題なのでは、と思う次第です。

 あと、文科相はさらに続けて、国旗国歌に忠誠を尽くすというのを教えていないと、外国に行って恥をかき、ばかにされる。教えないと教え子がひどい目に遭うということを理解してほしいとも発言したそうです。
 60~80年ほど前の日本では、「日の丸・君が代」に忠誠を尽くさせる教育をしました。その教育を受けた人々がアジアで行った事について、いまでも怒りを持っている人がアジアにはいます(まあ、これは当時の行為のみならず、その後の自民党政府高官の言動によるものもあるのでしょうが)。そういう意味では、「日の丸・君が代」の歴史的役割については、しっかり教えないと、海外で恥をかく危険性はあると思います。もちろん、文科相の言う事とは180度違う意味でですが。
 あと、私は海外生活を体験した事はないので、文科相の発言の真偽はわかりません。しかし本当に、外国人は「君が代を歌って日の丸を敬えるかどうか」でその日本人を評価したりばかにしたりするのでしょうか。非常に気になるところです。
(※参考・中山文科相の教育関連の発言をまとめたサイト

どのような思想形成に役立つ教育?」への2件のフィードバック

  1. kouhei 様>
    いつもトラックバックなど有難うございます。
    また、先日はコメントでお手数をかけ、失礼いたしました。
    > 日本の教育はホリエモンみたいなスーパー金持ちを育てようとしてるのでしょうかね。
    堀江氏のようなタイプは自民党政府は好まないでしょう。
    同じ「スーパー金持ち」でも、自民党・財界・官僚・マスコミによる現在の体制に組み込まれるタイプの「金持ち」を作るつもりはあるとは思いますが・・・。
    そして、それらのごく一部の「上流階級」と、それを文句を言わずに支え、彼らの命令に従順な「その他の国民」を育てたいのではないか、と思っています。

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