カテゴリー別アーカイブ: 経済

過重労働と「正社員過剰」

 メディスコーポレーションという介護付き老人ホームを経営している会社があるそうです。この会社に勤めていた40代の経理部長が最高で時間外労働月228時間もの過重労働を強いられた挙句、過労うつで自殺しました。
 それに対して、遺族が損害賠償を求めて裁判を起こし、一審で支払いを命じる判決が出ました。そこにおける会社側の主張は普段の行動からもうつ病を発症していたとは考えられず、自殺は予見できなかったというものでした。
 228時間も時間外労働をさせておいて、異常を感じることがなかった、と主張できる会社側の主張には呆れるよりありません。

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裸の「王道」

 先週の日経新聞一面に、企業の活性化を通じて雇用や賃金を確実に生み出し、家計の不安を和らげるという「王道」を歩む必要があるという一文がありました。
 現実として「一部大企業だけが業績と資産を増やし、働く人は貧しくなる」という状況が続いているわけです。にも関わらず、財界やマスコミは、このような非現実的な事を繰り返し宣伝し続けています。

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企業収益と個人消費の関係

 日経新聞の三面に「4月から6月にかけての経済成長鈍化」に関する記事がありました。その中の一節に「輸出増→投資→雇用・所得→個人消費という好循環もうまく働かなかった」というくだりがありました。
 これまで散々、この新聞は「大企業が成長すれば、それが個人消費に行き渡る」と主張し続けていました。その「教義」を元に、民主党政権が発足当初に主張していた「成長より分配」を否定しているわけです。
 ところが結果として「一部大企業は好調なのに、個人には行き渡らない」という従来の主張と全く異なる結果が出たわけです。しかしながら、この記事は他人事のように「うまく働かなかった」などと書くばかりで、その原因にはふれていません。

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