月別アーカイブ: 2004年8月

関西電力の記者発表

 福井県の美浜原発で蒸気漏れが発生し。9日時点で4人が死亡したそうです。
 私は、原子力発電の構造などは知らないので、この事故の起きた原因などは報道を読んでもよくわかりません。ただ、関西電力のサイトの記者発表を見た結果、どういう姿勢で原子力発電の安全管理を行っているかは良く分かりました。
 記者発表文の見出しは「美浜発電所3号機の原子炉自動停止について」となっています。なんか「事故があっても自動的に原子炉は止まる」と安全性を宣伝しているかのようです。自動停止機能の作動などに関係なく、4人もの命が失われたわけです。しかも、その死亡事故の部分の発表の仕方は、被災者11名のうち、8名については、救急車にて敦賀市民病院に搬送しました。(4名は死亡、1名は県立福井病院へへリコプターにて転送(同病院で治療中)、1名は国立福井大学医学部付属病院へ救急車にて転送、2名は同病院にて治療中)、他の3名については国立福井病院に搬送しました。というもの。「どの病院に搬送したか」の一部分として取り扱っています。
 これだけの事故が起こしながら、いかに「4人死んだ事を目立たせずに発表するか」かを意識した姑息な表現だらけ。「体面>人命」という姿勢が明らかです。
 原子力発電所での従業員に対する姿勢がこうですから、周辺住民の人命に対する姿勢も推して知るべしなのでしょうね。

 なお、関西電力のサイトでは、原子力発電宣伝の一環として、原子力発電所の安全運転~それを守る運転員の声~というページがあります。確かに労働者は真面目に働いているのでしょう。しかし、その労働に対する評価が「自動停止>11人被災>4人死亡」ではたまったものではありません。
 また、今回の事故により、「このような作業員の姿をいくら紹介しても、原子力発電所の信頼性とは何ら関係ない」という事もよくわかりました。

週刊新潮への反証

 今週の週刊新潮は特に呆れた内容の記事が多かったようです。その中の記事二つに対し、明確に反証しているサイトがありましたので、紹介させていただく事にしました。

「イラクから帰国された5人をサポートする会世話人会」『週刊新潮』記事「未だに『飛行機代』を払わない 『イラク人質3人組』」について

 上記サイトによると、「その金の支払いの規程を外務省に確認している段階」との事。請求自体が不当である可能性もあるわけです。
 しかも、外務省の設定した支払期限は10月末日だとか。それで「未だに払わない」のなら、公共料金の支払い請求書が来て、それを即座に払わない人は「公共料金を未だに払わない人」になってしまいます。
 それにしても、自社で陰湿かつ執拗なバッシングをしておいて激しいバッシングを受けたのは記憶に新しいが、この人たち、まだまだ懲りていないなどと言うのですから、恐ろしいものです。要は、自分達が記事を使って中傷した人は、それに「懲りて」思想信条を曲げねばならない、と主張しているわけですから。

「マリンブルーの風」週刊新潮の偏向記事に抗議する!

 こちらは、「プロ野球一リーグ推進記事」。「パリーグは観客が少ないからつぶれて当然」という主張を「立証」するために、「ガラガラのロッテ戦」の写真を撮りに行ったようです。ところが、球場はホーム側は満員。ビジター側もかなりの入り。そこで仕方なく、長時間試合となった終盤の、客が帰りだした後のビジター側の観客席を撮影して「つぶれるはずだよパシフィック」という見出しをつけて「記事」にしたようです。

 他人の反証ばかり紹介するのも何なので、自分が記事を読んだ感想も。
 「レイプ被害者」の夫もレイプで逮捕された「沖縄米兵事件」という記事がありました。題名の通り、米兵が起訴された婦女暴行事件で、被害者女性の夫が女児に暴行して逮捕された、という記事です。その夫のみならず、被害者女性も「飲み屋で独身と言って遊んでいた」などと、いかにも「品行不方正な夫婦」であるかのように扱っています。仮にそれが事実であっても、米兵の犯罪にはなんら関係がないとは思うのですが。それとも、この社の基準だと、「家族に犯罪者を出した犯罪被害者の言う事などあてにならない」とでもなるのでしょうか。
 また、米兵容疑者に対しては、逮捕された事件推測記事など一切書かず、「一審判決では強姦より軽い強制わいせつになった」「現在、控訴中」などと「刑が確定するまでは推定無罪」の原則に従った「公正な報道」に徹しています。これだけなら、極めて妥当な報道姿勢とも言えます。しかし、その一方、「夫」に対しては、「供述では性行為を否定しているが、その状況から考えるとしていないわけがない」などと、「断罪」までしています。
 同じ日本で発生した婦女暴行事件でも、容疑者が米兵だと、最大限その人権に配慮した扱いにし、日本人でしかも米兵犯罪の被害者の身内だと、自供すらしていない罪状まで「やったに違いない」と決め付ける。なかなか凄い「ダブルスタンダード」です。

当ブログにコメントされる際の注意(?)

 これまで、当ブログに関するコメントに関する記載はしていませんでした。理由として、スパム以外にこのような無名のブログにわざわざ削除対象になるようなコメントをしてくる人などいない、と思っていたのがあります。
 ところが、昨日の夕方、「反戦・平和」を主張しているブログに、無差別に「非武装による平和はありえない」という趣旨(?)のコピペをコメントしてまわる輩が現れました。当ブログでは既に、軍事力によって侵略は防げる?にて回答済み(?)の話題なのですが、色々な意味で「適切な」水準だったので、晒してみることにしました。
 なお、このような対応をするのは今回が最初で最後です。今後、類似の行為だと私が判断したコメントは、即刻削除します。

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